コーヒーと気候変動

農園を直接訪れ、生産者とともに環境と社会に配慮した高品質なコーヒー豆をお届けするミカフェート。私たちは世界各国の「ミカフェート パートナー農園」を直接訪れる度に、気候変動による様々な問題を目の当たりにしてきました。

世界に広がるパートナー農園の気候変動の影響は、干ばつ、多雨、土砂災害など、地域ごとに大きく異なります。気温が上がった地域では、高地でもサビ病*が広がっていますし、雨期と乾期のパターンが不安定になり、病虫害が発生しやすく、また収穫期が間延びし労働者確保に支障が出ています。

今後、気候変動の影響によりコーヒー生産地の移動や縮小が予測されており、持続的にコーヒーが飲めなくなる可能性も指摘されています。「2050年問題」とも呼ばれるこの問題に対応すべく、世界各国の研究機関が気候変動に適応できるコーヒー樹種の開発に取り組んでいます。

*サビ病:コーヒーの葉の裏にサビを吹いたような黄色い斑点ができ、やがて落葉し木全体を枯らす病気。1860年代にスリランカのコーヒー産業を壊滅させた後、現在では全世界の生産国に広がっている。

ミカフェートのアプローチ

コーヒー農園は、農園主の想いを強く反映しています。サビ病は、農園管理方法を工夫することにより、ある程度コントロールすることができます。先代から受け継いだ高品質なコーヒー樹を守りたいと考える農園主も多い中、ミカフェートはそれぞれの生産者の想いに寄り添った、気候変動への適応支援を行うことが大切だと考えています。

〜生産者と私たちの未来を、美味しいコーヒーでつなぐ〜
ピンク ブルボン プロジェクト

2019年、ミカフェートはパートナー農園への気候変動の影響を調査しました。その結果、もっとも影響を受けている農園は、エルサルバドルで「ピンク ブルボン」を生産するロス ノガレス農園であることが分かりました。この農園は、「ミカフェート・パートナー農園」の中でもっとも標高が低く、2050年のコーヒー生産地を予測する地図でも、ギリギリの位置にあります(下図)。そして、農園主であるジャック家は、日本の皆さんに美味しい「ピンク ブルボン」を届けながら、気候変動に適応する努力をしたいという強い想いを持っていました。

2020年、ミカフェートは「ピンク ブルボン プロジェクト」を立ち上げました。「ピンク ブルボン」の売り上げの10%を寄付し、農園が気候変動に適応するための支援をしています。
そして2023年、ミカフェートは「ピンク ブルボン プロジェクト」を、「サステイナブル コーヒー チャレンジ」*のコミットメントとして登録しました。

*持続可能な開発に取り組む国際的な団体のコンサベーション・インターナショナルが、2015年に立ち上げたコーヒーを持続可能にするための国際イニシアチブです。

皆さんが美味しいコーヒーを楽しむ時間を、そのまま生産者の未来につなぎたい。ミカフェートの願いで立ち上げた「ピンク ブルボン プロジェクト」は、お客様のご購入がそのまま生産者の支援に繋がります。

詳しくは:
~生産者と私たちの未来を、おいしいコーヒーでつなぐ~
ピンク ブルボン プロジェクト(オンラインストア)