コーヒーの持つ可能性を楽しめる COFFEE HUNTERS コーヒーハンターズ アントニエタ マラゴジッペ

アントニエタ マラゴジッペ

エル サルバドル 国旗 エル サルバドル アントニエタ農園

長年探し続けたおいしいマラゴジッペを、ようやくエル サルバドルのサン ミゲル火山の農園で見つけました。アラビカ種ティピカからの突然変異で生まれたこの品種は、樹も葉も実もとても大きく独特の風味を持っています。

【風味の傾向】なめらかな口当たりと透明感。 焼きりんごやキャラ メルのような甘さ、爽やかなフルーツのフレーバーを より鮮やかに感じさせる。

  • 生豆生産国:エル サルバドル
  • 生豆産地:サン ミゲル県 サン ミゲル火山
  • 農園:アントニエタ
  • 農園主:カタリーナ ジャスパーソン
  • 標高:1,070~1,550m
  • 栽培品種:アラビカ種 マラゴジッペ
  • 原料豆輸送:リーファーコンテナ

月に照らされた伝統の畑から

マラゴジッペは、ブラジルで生まれたティピカからの突然変異種です。アラビカ種の中で一番背が高く、葉と実もとても大きいのが最大の特徴です。
メキシコやニカラグア、コロンビアが主な生産地で、高品質のコーヒーとして有名でしたが、病気に弱く生産性も低いため、いつの間にか耐性のある多収量の栽培種に変わってしまいました。ミカフェートを開業して以来、マラゴジッペがあると聞けばどこにでも訪ねて行きましたが、満足できる品質と志の高い生産者に出会えませんでした。

しかし2018年、僕がマラゴジッペを探していることを知っていたエル サルバドルの親友から朗報が舞い込みました。何とエル サルバドルの東部サン ミゲル火山のアントニエタ農園に、高品質のマラゴジッペがあるというのです。もちろん直ぐにアポを取って農園を訪問しました。

農園のオーナーであるジャスパーソン家のルーツはドイツです。1850年代にヨーロッパに見切りをつけた初代が、エル サルバドルに移住し酪農とサトウキビ栽培を始め、コーヒーにも手を広げました。その後二度の世界大戦でも事業を守り抜きましたが、1970年代からのエル サルバドルの内戦・革命と農地開放によって、綿々と受け継がれてきた農地を切り離され、家族も離散せざるを得ない状況になりました。しかしカタリーナ ジャスパーソンが、2017年に荒れ果てた農園の再興に着手しました。これからも彼女をサポートし、この希少種になってしまったマラゴジッペを、アントニエタ農園の特産品に育てていきます。